教師になって 作品評価!

 子ども達が、絵を描いたり彫刻を作ったりする時、どんな思いで作品に向かっているのでしょう? そして、教師から出される評価に疑問はないのでしょうか?

 「 あなたも審査員! 〜表現にもいろんな道がある〜 」という授業を実践しました。子ども達が教師になりきって作品を実際に評価するのです。

 「美術教師になりきって!」…体験型鑑賞教育で大切なことは「なりきる」ことです。「自分がもし先生ならば、どう評価するか!?」…授業に真剣味が生まれてきます。あなただったら、次の3つの作品をどう評価しますか?

 子ども達は、これら3枚の絵を評価するにあたり、見る観点が必要になってくることに気づきます。授業では簡単に「意欲」「構図」「配色」の3つを観点として絵を見つめていくことにしました。

 班活動の話し合いになれば、自然に会話が生じてコミュニケーション能力は高まります。「この作品は色使いがいいよね!」「しっかり描いてあってうまいけど、なんか変だな…」「構図がいい、でも最後まで一生懸命描いたのかなあ」などそれぞれの作品にそれぞれの意見が飛び交います。

 「そうか、先生達もこんな感じで評価しているんだ」、子ども達は「意欲」も重要なポイントになってくることなどを体感します。授業の導入時に「この5枚から最優秀作品を決めるとしたらどれにする?」と簡単にコンクール審査もやってみています。順位を決めるのは相対評価、そして観点別に作品を捉えていくのが絶対評価…子ども達は「評価」というものを掴みながら、最終的には、「じゃ、次の作品はこんなところを大切にがんばろう!」と、表現活動の意欲も高まっていきます。

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